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Lysoraの無線LANアクセスポイントは、何を基準に見る?

日本で取り扱う2型番

Lysoraの無線LANアクセスポイントの製品画像
L6Lite / L7Lite

アクセスポイントはLysoraがグローバルで展開する製品カテゴリーです。ここに写っているのは日本で取り扱う2型番で、グローバルのラインアップ全体を代表するものではありません。2型番の違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。

無線LANアクセスポイント(AP)は、端末に無線接続を提供し、その通信を有線側のネットワークへ引き渡す機器です。Lysoraは、このカテゴリをグローバルの製品カテゴリの一つとして展開しています。選定で先に決まるのは、対象となるエリアと建物の構造、時間帯ごとに同時接続する端末の数と使い方、移動しながら使う端末があるか、業務用と来客向けの通信をどこまで分けるか、設置位置で電源と配線をどう取るかという条件です。機器の仕様を比較するのはこの後の工程になります。Lysora Cloudに対応する機器であれば、設置後の設定配布と状態の把握を管理基盤側から扱えますが、対応する範囲は機器と構成によって異なります。テクリアスはLysora製品の代理店です。

AP台数の算出や来客向けアクセスの分離設計といったメーカー中立の判断手順は、技術情報側のページで扱っています。

01アクセスポイントがネットワークで担う役割

アクセスポイントは、端末に最も近い位置に置かれ、無線区間の通信を有線側へ引き渡します。無線区間だけで完結する機器ではないため、収容する有線側と給電の取り方にも条件が波及します。

ネットワーク全体で見ると、端末に近い側からアクセスポイント、それを収容するスイッチ、外部との境界を担うルーターという順に並びます。「無線が遅い」という相談が、実際には有線側の収容やアップリンクの構成、あるいは回線側に起因していることもあります。どの段が詰まっているかを切り分けないままアクセスポイントを入れ替えても、症状が変わらないことがあります。

無線接続を提供する経路と、各段で決まること
位置ここで決まることここでは決まらないこと
端末とアクセスポイントの間(無線区間)電波の到達範囲、同時に接続する端末の収容、移動しながら使う場合の接続の継続有線側の帯域と収容能力
アクセスポイントとスイッチの間(有線区間)無線側の通信をまとめて上位へ運ぶこと、上位側から給電する構成にする場合の電力の供給無線区間の電波環境
スイッチから上位(アップリンク・境界)拠点全体の通信の集約と、外部との境界の扱い個々のアクセスポイント直下の混雑

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ここに書いているのは、アクセスポイントというカテゴリがネットワーク上で担う役割です。個々の機器が扱える無線の世代、収容できる端末数、給電の取り方は機種によって異なります。カテゴリ全体に共通する仕様として読み替えないでください。

02このカテゴリで解こうとしている課題

アクセスポイントの追加や入れ替えが検討されるのは、たとえば次のような症状が出ているときです。症状によって、先に切り分ける対象が変わります。

よくある症状と、機器を比較する前に切り分けること
よくある症状先に切り分けること
特定の場所だけつながらない、電波が弱い対象エリアに対する設置台数と設置位置。壁や什器による減衰、天井高、フロア間の回り込みの想定
人が集まる時間帯だけ遅くなるその時間帯に同時接続する端末の数と、流れる通信の性格。範囲は足りていても、収容が足りていない場合がある
移動していると通信が途切れる移動しながら使う端末があるか、接続先が切り替わるときに何が起きているか。端末側の挙動にも依存する
来客向けの通信と業務用の通信が同じ経路にある通信をどこまで分けるかという方針。無線側の識別子だけでなく、有線側の区画の設計を伴う
設置後の状態が把握できない設置後に誰が何をどこから確認するか。管理の仕組みを機器の選定と同時に決めているか

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これらは機器の仕様表からは判断できません。条件を整理してからカテゴリと機種を比較したほうが、比較の精度が上がります。

03選定時に確認する条件

無線LANアクセスポイントを評価するときに確認する条件は、次のように整理できます。どれが強く効いてくるかは環境によって変わるため、上から順に埋めるのではなく、該当するものを拾う形になります。

確認する条件と、決めないまま進めた場合に起きること
確認する条件何を見るか決めないまま進めた場合
カバレッジ(範囲)対象となる面積とフロア数、壁・什器・間仕切りによる減衰、天井が高い区画や屋外区画の有無電波が届かない区画が残り、設置後に追加の工事が必要になる
キャパシティ(収容)時間帯ごとの同時接続端末数と、端末あたりに流れる通信の性格(業務アプリケーション、ビデオ会議、映像など)範囲は足りているのに混雑する。台数を増やしても改善しないことがある
移動しながらの利用移動する端末があるか、移動中に途切れては困る業務があるか。切り替え時の挙動は端末側にも依存する移動時に通信が途切れ、設置後の原因の切り分けが難しくなる
通信の分け方業務用・来客向け・設備側をどこまで分けるか。無線側の識別子と、有線側の区画をあわせて決める分けたつもりで同じ範囲に同居する
設置位置と給電天井・壁・支柱のどこに取り付けられるか、電源をどう取るか。上位側から給電する構成にする場合は、給電側の条件もあわせて見る設計上は成立しても、現地で設置できない
設置後の運用設定変更と障害の一次切り分けを誰が行うか、現地に行けるか、拠点やフロアが増える見込みがあるか拠点が増えたときに運用が追いつかない

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同じ面積でも、必要な台数は建物の構造と使い方によって変わるため、面積から台数を直接導くことはできません。台数と配置の算出手順は、ブランドに依存しない技術情報のページにまとめています。

04機種を選ぶ

日本国内で取り扱うアクセスポイントは次の2型番です。前の節で整理した条件のうち、日本向け販売仕様の記載で値が分かれるのは、無線側で扱える規格とチャネル帯域幅、有線側のポート速度、給電の取り方と必要な電力です。ここで違いを確認し、残りの条件は型番ページで確認します。

表を読む前に決める3つ

  1. 01無線使う無線規格 / 使うチャネル帯域幅 / MLOを使う前提があるか表の列:Wi-Fi規格・チャネル帯域幅・Multi-Link Operation(MLO)
  2. 02有線アクセスポイントまでの有線速度表の列:ネットワークインターフェース
  3. 03給電給電の取り方 / 上位側で満たす電力表の列:電源方式・消費電力

無線

01

取り扱っている2型番 — 無線Wi-Fi規格
型番Wi-Fi規格
L6LiteIEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
L7LiteIEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be
取り扱っている2型番 — 無線チャネル帯域幅
型番チャネル帯域幅
L6Lite2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80 MHz
L7Lite2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80/160 MHz
取り扱っている2型番 — 無線Multi-Link Operation(MLO)
型番Multi-Link Operation(MLO)
L6Lite非対応
L7Lite対応

有線

02

取り扱っている2型番 — 有線インターフェースネットワークインターフェース
型番ネットワークインターフェース
L6Lite10/100/1000BASE-Tポート × 1
L7Lite10/100/1000/2500BASE-Tポート × 1

給電

03

取り扱っている2型番 — 給電電源方式
型番電源方式
L6LitePoE受電/DC(12 V、1.5 A)
L7LitePoE受電/DC(12 V、1.5 A)
取り扱っている2型番 — 給電消費電力
型番消費電力
L6Lite≤ 12.95 W
L7Lite≤ 14 W

表を読むときの前提有線側の2.5 Gbpsは、収容するスイッチのポート速度が対応していて初めて効いてきます。チャネル帯域幅も、記載のある幅がその場でそのまま使えるとは限らず、利用できるチャネル、周囲の電波環境、端末側の対応によって変わります。ここに並ぶのは仕様値の違いであり、必要な台数・収容・設置位置の設計判断に代わるものではありません。

この表に載せているのは、機種を絞り込むための項目だけです。空間ストリーム数、収容の目安、ローミング、セキュリティ、管理方式、動作条件は型番によって異なります。実際の選定では、型番別の仕様ページで確認してください。

型番ページで仕様を確認する

型番ごとの仕様値と、選び分けのポイントは各ページにまとめています。

いずれもテクリアスが日本国内で取り扱っている製品です(保証期間3年)。

05Lysora Cloudとの関係

Lysoraは、対応するネットワーク機器を一つのダッシュボードで扱い、拠点をまたいで可視化と制御を行う管理基盤としてLysora Cloudを公開しています。アクセスポイントは、その管理対象として挙げられている機器カテゴリの一つです。

  • 初期設定の配布:現地で1台ずつ設定する代わりに、管理基盤側から初期設定を配布するゼロタッチプロビジョニングが公開情報で挙げられています
  • 状態の把握:機器とネットワークの状態を、拠点をまたいで可視化・制御するものとして示されています
  • 無線の自動調整:自己組織化ネットワーク(SON)と最適化が、プラットフォームの特徴として挙げられています
  • 設計支援:フロアプランや地図をもとにカバレッジを可視化し、配置案を作成する機能が公開されています。出力は検討のたたき台であり、設計の確定とは別の工程です

機能グループごとの内容と、それぞれがどの公開情報で確認できるかは、Lysora Cloudのページで整理しています。ここでは、アクセスポイントというカテゴリから見た関わり方を整理します。

利用できる機能は、機種と構成によって異なります。また、自動調整は設置台数や設置位置そのものの不足を補うものではありません。カバレッジが取れていない環境では、まず配置の見直しが先になります。

06導入先による条件の違い

アクセスポイントに求められる条件は、導入先の環境によって変わります。この節では、メーカーが公開している構成例と、ブランドに依存しない設計上の確認項目を、別のものとして分けて示します。前者はLysoraのソリューションページで確認できる範囲、後者はテクリアスが一般的なネットワーク設計の観点として挙げるものです。

Lysoraのソリューションページで示されている、無線側に関わる構成例
導入先ソリューションページで示されている構成例
オフィスフロアをまたぐ利用を想定したカバレッジとローミング、業務アプリケーションを優先する帯域配分、VLANによる分離
店舗・多店舗来客向けアクセスに関わるVLANによる分離と、対応ゲートウェイでのキャプティブポータルとバウチャーの発行(無線側ではなく、対応ゲートウェイ側の構成として示されています)

横にスクロールして確認できます

上の表は、Lysoraがそれぞれのソリューションページで示している構成例の範囲です。プラットフォーム全体や、すべての製品に共通する機能として示されているものではありません。

導入先から見た、無線側の一般的な設計上の確認項目(メーカーの記載ではありません)

オフィス

対象となる面積とフロア構成、時間帯ごとの同時接続端末数、移動しながら使う端末の有無、設置位置と給電の取り方

Lysoraでオフィスネットワークを構成する

店舗・多店舗

店舗ごとの面積と什器配置の違い、来客と業務の同時利用、店舗間で構成を揃えられる範囲と揃えられない範囲

Lysoraで店舗・多店舗のネットワークを構成する

台数と配置の算出手順そのものは、メーカー中立の技術情報側で扱っています。

IPカメラ(ネットワークカメラ)を使う構成では、カメラを有線で収容する構成と無線で収容する構成があり、無線側が中心になるとは限りません。無線が関わるのは、カメラを無線で収容する場合や、離れた区画を無線で結ぶ場合です。

07機種を比べる前に決めておくこと

カテゴリの評価軸と、実際の設計手順は別のものです。手順側はブランドに依存しないため、技術情報として別ページにまとめています。

決めることと、それをまとめているページ
決めることまとめているページ
Lysoraの無線LANアクセスポイントというカテゴリの位置づけと評価軸このページ
必要な台数と配置をどう出すかオフィスWi-FiのAP台数のページ(メーカー中立)
来客向けアクセスと社内側をどこまで分けるかゲストWi-Fiと社内LANの分離のページ(メーカー中立)
無線を含めた拠点全体の構成をどの順番で決めるか小規模オフィスのネットワーク構成のページ(メーカー中立)

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機種そのものの比較は、これらの条件が整理できた後の工程になります。

08日本での取扱いについて

テクリアスはLysora製品の代理店です。現在、日本で取り扱っているLysoraアクセスポイントは次の2型番です。

  • L6Lite
  • L7Lite

機種ごとの違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。型番ごとの仕様値は、それぞれの型番ページにまとめています。

導入時に決めるのは次の内容です。

  • 上記以外の型番が必要な場合に、日本国内で取り扱えるかどうか
  • 検討中の無線側の条件(対象エリア、同時接続端末数、設置位置と給電の取り方)に、どの型番が合うか
  • 必要な数量と、導入を予定している時期

検討中の構成と、決まっている条件を添えてお問い合わせください。

構成について相談する

検討中の構成と、決まっている条件を添えてお問い合わせください。

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