製品カテゴリ
Lysoraの無線LANアクセスポイントは、何を基準に見る?
日本で取り扱う2型番

アクセスポイントはLysoraがグローバルで展開する製品カテゴリーです。ここに写っているのは日本で取り扱う2型番で、グローバルのラインアップ全体を代表するものではありません。2型番の違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。
無線LANアクセスポイント(AP)は、端末に無線接続を提供し、その通信を有線側のネットワークへ引き渡す機器です。Lysoraは、このカテゴリをグローバルの製品カテゴリの一つとして展開しています。選定で先に決まるのは、対象となるエリアと建物の構造、時間帯ごとに同時接続する端末の数と使い方、移動しながら使う端末があるか、業務用と来客向けの通信をどこまで分けるか、設置位置で電源と配線をどう取るかという条件です。機器の仕様を比較するのはこの後の工程になります。Lysora Cloudに対応する機器であれば、設置後の設定配布と状態の把握を管理基盤側から扱えますが、対応する範囲は機器と構成によって異なります。テクリアスはLysora製品の代理店です。
AP台数の算出や来客向けアクセスの分離設計といったメーカー中立の判断手順は、技術情報側のページで扱っています。
日本で取り扱う2型番

アクセスポイントはLysoraがグローバルで展開する製品カテゴリーです。ここに写っているのは日本で取り扱う2型番で、グローバルのラインアップ全体を代表するものではありません。2型番の違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。
01アクセスポイントがネットワークで担う役割
アクセスポイントは、端末に最も近い位置に置かれ、無線区間の通信を有線側へ引き渡します。無線区間だけで完結する機器ではないため、収容する有線側と給電の取り方にも条件が波及します。
ネットワーク全体で見ると、端末に近い側からアクセスポイント、それを収容するスイッチ、外部との境界を担うルーターという順に並びます。「無線が遅い」という相談が、実際には有線側の収容やアップリンクの構成、あるいは回線側に起因していることもあります。どの段が詰まっているかを切り分けないままアクセスポイントを入れ替えても、症状が変わらないことがあります。
| 位置 | ここで決まること | ここでは決まらないこと |
|---|---|---|
| 端末とアクセスポイントの間(無線区間) | 電波の到達範囲、同時に接続する端末の収容、移動しながら使う場合の接続の継続 | 有線側の帯域と収容能力 |
| アクセスポイントとスイッチの間(有線区間) | 無線側の通信をまとめて上位へ運ぶこと、上位側から給電する構成にする場合の電力の供給 | 無線区間の電波環境 |
| スイッチから上位(アップリンク・境界) | 拠点全体の通信の集約と、外部との境界の扱い | 個々のアクセスポイント直下の混雑 |
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02このカテゴリで解こうとしている課題
アクセスポイントの追加や入れ替えが検討されるのは、たとえば次のような症状が出ているときです。症状によって、先に切り分ける対象が変わります。
| よくある症状 | 先に切り分けること |
|---|---|
| 特定の場所だけつながらない、電波が弱い | 対象エリアに対する設置台数と設置位置。壁や什器による減衰、天井高、フロア間の回り込みの想定 |
| 人が集まる時間帯だけ遅くなる | その時間帯に同時接続する端末の数と、流れる通信の性格。範囲は足りていても、収容が足りていない場合がある |
| 移動していると通信が途切れる | 移動しながら使う端末があるか、接続先が切り替わるときに何が起きているか。端末側の挙動にも依存する |
| 来客向けの通信と業務用の通信が同じ経路にある | 通信をどこまで分けるかという方針。無線側の識別子だけでなく、有線側の区画の設計を伴う |
| 設置後の状態が把握できない | 設置後に誰が何をどこから確認するか。管理の仕組みを機器の選定と同時に決めているか |
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これらは機器の仕様表からは判断できません。条件を整理してからカテゴリと機種を比較したほうが、比較の精度が上がります。
03選定時に確認する条件
無線LANアクセスポイントを評価するときに確認する条件は、次のように整理できます。どれが強く効いてくるかは環境によって変わるため、上から順に埋めるのではなく、該当するものを拾う形になります。
| 確認する条件 | 何を見るか | 決めないまま進めた場合 |
|---|---|---|
| カバレッジ(範囲) | 対象となる面積とフロア数、壁・什器・間仕切りによる減衰、天井が高い区画や屋外区画の有無 | 電波が届かない区画が残り、設置後に追加の工事が必要になる |
| キャパシティ(収容) | 時間帯ごとの同時接続端末数と、端末あたりに流れる通信の性格(業務アプリケーション、ビデオ会議、映像など) | 範囲は足りているのに混雑する。台数を増やしても改善しないことがある |
| 移動しながらの利用 | 移動する端末があるか、移動中に途切れては困る業務があるか。切り替え時の挙動は端末側にも依存する | 移動時に通信が途切れ、設置後の原因の切り分けが難しくなる |
| 通信の分け方 | 業務用・来客向け・設備側をどこまで分けるか。無線側の識別子と、有線側の区画をあわせて決める | 分けたつもりで同じ範囲に同居する |
| 設置位置と給電 | 天井・壁・支柱のどこに取り付けられるか、電源をどう取るか。上位側から給電する構成にする場合は、給電側の条件もあわせて見る | 設計上は成立しても、現地で設置できない |
| 設置後の運用 | 設定変更と障害の一次切り分けを誰が行うか、現地に行けるか、拠点やフロアが増える見込みがあるか | 拠点が増えたときに運用が追いつかない |
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04機種を選ぶ
日本国内で取り扱うアクセスポイントは次の2型番です。前の節で整理した条件のうち、日本向け販売仕様の記載で値が分かれるのは、無線側で扱える規格とチャネル帯域幅、有線側のポート速度、給電の取り方と必要な電力です。ここで違いを確認し、残りの条件は型番ページで確認します。
表を読む前に決める3つ
- 01無線使う無線規格 / 使うチャネル帯域幅 / MLOを使う前提があるか表の列:Wi-Fi規格・チャネル帯域幅・Multi-Link Operation(MLO)
- 02有線アクセスポイントまでの有線速度表の列:ネットワークインターフェース
- 03給電給電の取り方 / 上位側で満たす電力表の列:電源方式・消費電力
| 型番 | 無線 | 有線 | 給電 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Wi-Fi規格 | チャネル帯域幅 | Multi-Link Operation(MLO) | ネットワークインターフェース | 電源方式 | 消費電力 | |
| L6Lite | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax | 2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80 MHz | 非対応 | 10/100/1000BASE-Tポート × 1 | PoE受電/DC(12 V、1.5 A) | ≤ 12.95 W |
| L7Lite | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be | 2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80/160 MHz | 対応 | 10/100/1000/2500BASE-Tポート × 1 | PoE受電/DC(12 V、1.5 A) | ≤ 14 W |
無線
軸 01
| 型番 | Wi-Fi規格 |
|---|---|
| L6Lite | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
| L7Lite | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be |
| 型番 | チャネル帯域幅 |
|---|---|
| L6Lite | 2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80 MHz |
| L7Lite | 2.4 GHz:20/40 MHz/5 GHz:20/40/80/160 MHz |
| 型番 | Multi-Link Operation(MLO) |
|---|---|
| L6Lite | 非対応 |
| L7Lite | 対応 |
有線
軸 02
表を読むときの前提有線側の2.5 Gbpsは、収容するスイッチのポート速度が対応していて初めて効いてきます。チャネル帯域幅も、記載のある幅がその場でそのまま使えるとは限らず、利用できるチャネル、周囲の電波環境、端末側の対応によって変わります。ここに並ぶのは仕様値の違いであり、必要な台数・収容・設置位置の設計判断に代わるものではありません。
型番ページで仕様を確認する
型番ごとの仕様値と、選び分けのポイントは各ページにまとめています。
いずれもテクリアスが日本国内で取り扱っている製品です(保証期間3年)。
05Lysora Cloudとの関係
Lysoraは、対応するネットワーク機器を一つのダッシュボードで扱い、拠点をまたいで可視化と制御を行う管理基盤としてLysora Cloudを公開しています。アクセスポイントは、その管理対象として挙げられている機器カテゴリの一つです。
- 初期設定の配布:現地で1台ずつ設定する代わりに、管理基盤側から初期設定を配布するゼロタッチプロビジョニングが公開情報で挙げられています
- 状態の把握:機器とネットワークの状態を、拠点をまたいで可視化・制御するものとして示されています
- 無線の自動調整:自己組織化ネットワーク(SON)と最適化が、プラットフォームの特徴として挙げられています
- 設計支援:フロアプランや地図をもとにカバレッジを可視化し、配置案を作成する機能が公開されています。出力は検討のたたき台であり、設計の確定とは別の工程です
機能グループごとの内容と、それぞれがどの公開情報で確認できるかは、Lysora Cloudのページで整理しています。ここでは、アクセスポイントというカテゴリから見た関わり方を整理します。
06導入先による条件の違い
アクセスポイントに求められる条件は、導入先の環境によって変わります。この節では、メーカーが公開している構成例と、ブランドに依存しない設計上の確認項目を、別のものとして分けて示します。前者はLysoraのソリューションページで確認できる範囲、後者はテクリアスが一般的なネットワーク設計の観点として挙げるものです。
| 導入先 | ソリューションページで示されている構成例 |
|---|---|
| オフィス | フロアをまたぐ利用を想定したカバレッジとローミング、業務アプリケーションを優先する帯域配分、VLANによる分離 |
| 店舗・多店舗 | 来客向けアクセスに関わるVLANによる分離と、対応ゲートウェイでのキャプティブポータルとバウチャーの発行(無線側ではなく、対応ゲートウェイ側の構成として示されています) |
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導入先から見た、無線側の一般的な設計上の確認項目(メーカーの記載ではありません)
- オフィス
対象となる面積とフロア構成、時間帯ごとの同時接続端末数、移動しながら使う端末の有無、設置位置と給電の取り方
- 店舗・多店舗
店舗ごとの面積と什器配置の違い、来客と業務の同時利用、店舗間で構成を揃えられる範囲と揃えられない範囲
台数と配置の算出手順そのものは、メーカー中立の技術情報側で扱っています。
IPカメラ(ネットワークカメラ)を使う構成では、カメラを有線で収容する構成と無線で収容する構成があり、無線側が中心になるとは限りません。無線が関わるのは、カメラを無線で収容する場合や、離れた区画を無線で結ぶ場合です。
07機種を比べる前に決めておくこと
カテゴリの評価軸と、実際の設計手順は別のものです。手順側はブランドに依存しないため、技術情報として別ページにまとめています。
| 決めること | まとめているページ |
|---|---|
| Lysoraの無線LANアクセスポイントというカテゴリの位置づけと評価軸 | このページ |
| 必要な台数と配置をどう出すか | オフィスWi-FiのAP台数のページ(メーカー中立) |
| 来客向けアクセスと社内側をどこまで分けるか | ゲストWi-Fiと社内LANの分離のページ(メーカー中立) |
| 無線を含めた拠点全体の構成をどの順番で決めるか | 小規模オフィスのネットワーク構成のページ(メーカー中立) |
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機種そのものの比較は、これらの条件が整理できた後の工程になります。
08日本での取扱いについて
テクリアスはLysora製品の代理店です。現在、日本で取り扱っているLysoraアクセスポイントは次の2型番です。
- L6Lite
- L7Lite
機種ごとの違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。型番ごとの仕様値は、それぞれの型番ページにまとめています。
導入時に決めるのは次の内容です。
- 上記以外の型番が必要な場合に、日本国内で取り扱えるかどうか
- 検討中の無線側の条件(対象エリア、同時接続端末数、設置位置と給電の取り方)に、どの型番が合うか
- 必要な数量と、導入を予定している時期
検討中の構成と、決まっている条件を添えてお問い合わせください。
メーカー中立の技術情報
台数と配置の算出、通信を分ける設計といった判断手順は、ブランドに依存しない技術情報として別ページにまとめています。
次に進める先
無線を収容する有線側から確認する場合、管理基盤の機能を確認する場合、カテゴリ全体を見渡す場合で、進む先が分かれます。