製品カテゴリ

Lysoraのスイッチは、何を基準に選ぶ?

日本で取り扱う6型番

Lysoraのスイッチの製品画像
LS2-8GT2SFP-P / LCS-8GT / LCS-6GT1SFP-P / LCS-10GT1SFP-P / LCS-18GT2SFP-P / LCS-26GT2SFP-P

スイッチはLysoraがグローバルで展開する製品カテゴリーです。ここに写っているのは日本で取り扱う6型番で、グローバルのラインアップ全体を代表するものではありません。6型番の違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。

Lysoraのスイッチは、有線でつなぐ機器やアクセスポイント、IPカメラなどをネットワークに収容するための製品です。選定ではポート数に加えて、PoE給電、アップリンク、通信を区画に分ける必要、設置方式などを確認します。テクリアスはLysora製品の代理店です。

給電予算の見積もりや区画を分ける設計といったメーカー中立の判断手順は、技術情報側のページで扱っています。

01スイッチがネットワークで担う役割

スイッチが置かれるのは、端末や設備側の機器と、外部との境界を担うルーターの間です。有線で接続するものはここに集まり、アクセスポイントも有線側ではスイッチに収容されます。

収容する機器が同じ種類だけであっても、スイッチの選定はポート数だけでは決まりません。上位へのアップリンク、給電の要否、通信を区画に分けるかどうか、設置環境、設置後の運用、増設に対する余裕は、いずれもポート数とは別に決まる条件です。収容する機器の性格が分かれるほど、これらの条件が同時に出てきます。何をどういう条件で収容するのかを先に洗い出すと、ポート数以外に必要な条件が見えやすくなります。

収容する機器と、スイッチ側に出てくる条件
収容する機器スイッチ側に出てくる条件
アクセスポイント設置位置まで電源を引けない場合の給電、無線側の通信をまとめて上位へ運ぶアップリンク
IPカメラなどの設備側の機器機器ごとの必要電力と収容分の合計、録画先までの帯域、映像の通信を他と分けるかどうか
レジ・決済端末や据置の業務端末必要ポート数、止めたくない通信の扱い、設置場所までの配線経路
複合機・IP電話など常設の機器必要ポート数と、増設したときにどこに足すか

横にスクロールして確認できます

ここに書いているのは、スイッチというカテゴリがネットワーク上で担う役割です。給電への対応、扱えるポート速度、区画を分ける設定を扱えるかどうかは機種によって異なります。カテゴリ全体に共通する仕様として読み替えないでください。

02このカテゴリで解こうとしている課題

スイッチの追加や入れ替えが検討されるのは、たとえば次のような状況です。ポートの本数だけを見て決めると、後から条件が足りなくなることがあります。

よくある状況と、機器を比較する前に切り分けること
よくある状況先に切り分けること
ポートが足りない現在の台数だけでなく、増設の見込みと、増設したときにどこに足すか。全ポートを埋める前提では余裕がなくなる
アクセスポイントやカメラの設置位置で電源が取れない設置位置に電源があるか。無い場合は、上位側から給電する構成が必要になるか
特定の時間帯だけ拠点全体が遅い上位へのアップリンクが細くなっていないか。個々のポート速度とは別の論点になる
来客向けや設備側の通信が業務用と同居している区画を分ける必要があるか、分ける場合にどの機器がその境界を担うか
どの機器がどこにつながっているか分からない設置後に構成と状態を把握する手段を、機器の選定と同時に決めているか

横にスクロールして確認できます

これらは、機器の仕様表だけでは判断しにくい項目です。収容する機器の側から条件を出したほうが、比較の軸が定まります。

03選定時に確認する条件

スイッチを評価するときに確認する条件は、次のように整理できます。給電・区画の分離・遠隔管理は、すべての構成で必要になるわけではありません。要件に含まれる場合にのみ、機種側の条件として確認します。

確認する条件と、条件付きで効いてくる場合

収容ポート数

何を見るか現在つなぐ機器の数と、増設の見込み。予備をどれだけ残すか

条件付きで効いてくる場合拠点内で複数台に分ける構成では、台数分のアップリンクも必要になる

アップリンクの構成

何を見るか上位へ運ぶ経路の速度と本数が、収容側の合計と釣り合っているか

条件付きで効いてくる場合光ファイバーで上位へ接続する場合は、対応するインターフェースを備えた機種かどうかを確認する

給電(PoE)の要否

何を見るか上位側から給電する機器の種類と台数、機器ごとの必要電力。ポート単体で供給できる電力と、機器全体で供給できる電力は別の条件になる

条件付きで効いてくる場合給電が必要な場合は、対象機種が給電に対応しているか、必要な電力を満たすかを機種単位で確認する

通信を区画に分ける必要

何を見るか業務用・来客向け・設備側を区画として分けるかどうか。分ける場合、どの機器が境界を担うか

条件付きで効いてくる場合区画を分ける構成にする場合は、その設定を扱える機種かどうかを確認する

設置環境

何を見るか設置場所(ラック、什器の中、壁面)、放熱と静音の条件、電源の取り方

条件付きで効いてくる場合静音が求められる場所や、ラックの無い場所では、設置形態そのものが制約になる

設置後の運用

何を見るか設定変更と状態の把握を誰がどこから行うか。拠点が増える見込みがあるか

条件付きで効いてくる場合遠隔から管理する運用にする場合は、管理基盤に対応する機種かどうかを確認する

すべてのスイッチが給電に対応するわけではなく、区画を分ける設定を扱えるかどうかも機種によって異なります。給電・区画の分離・遠隔からの管理が要件に含まれる場合は、カテゴリではなく機種単位で確認する項目になります。

04機種を選ぶ

日本国内で取り扱うスイッチは次の6型番です。前の節で整理した条件のうち、機種によって変わるのはポート数、給電できるポート数と給電容量、設置方式です。ここで候補を絞り込み、残りの条件は型番ページで確認します。

表を読む前に決める3つ

  1. 01接続つなぐ台数 / SFPアップリンク表の列:RJ45・SFP
  2. 02PoEPoE給電が必要か / 必要な給電容量表の列:PoE出力ポート・PoE給電容量
  3. 03設置設置場所表の列:設置方式

接続

01

取り扱っている6型番 — ポート数
型番RJ45SFP
LS2-8GT2SFP-P82
LCS-8GT8仕様書に記載なし
LCS-6GT1SFP-P61
LCS-10GT1SFP-P101
LCS-18GT2SFP-P182
LCS-26GT2SFP-P262

PoE

02

取り扱っている6型番 — PoE
型番PoE出力ポートPoE給電容量
LS2-8GT2SFP-P8125 W
LCS-8GT仕様書に記載なし
LCS-6GT1SFP-P454 W
LCS-10GT1SFP-P8120 W
LCS-18GT2SFP-P16250 W
LCS-26GT2SFP-P24370 W

設置

03

取り扱っている6型番 — 設置方式
型番設置方式
LS2-8GT2SFP-Pラック/デスク設置
LCS-8GT壁掛け/デスク設置
LCS-6GT1SFP-P壁掛け/デスク設置
LCS-10GT1SFP-P壁掛け/デスク設置
LCS-18GT2SFP-Pラック/デスク設置
LCS-26GT2SFP-Pラック/デスク設置

「仕様書に記載なし」は、日本向け販売仕様にその項目の記載がないという意味です。その機能に対応していないことを示すものではありません。該当する項目が要件に含まれる場合は、テクリアスまでお問い合わせください。

表を読むときの前提PoE出力ポート数と給電容量は別の条件です。接続する機器それぞれの必要電力を足し上げた合計が給電容量に収まらなければ、ポート数が足りていてもその構成は成り立ちません。給電容量は装置全体の合計値であり、1ポートあたりの上限値ではありません。

この表に載せているのは、機種を絞り込むための項目だけです。スイッチング容量、対応する機能、管理方式、動作条件は型番によって異なります。実際の選定では、型番別の仕様ページで確認してください。

05Lysora Cloudとの関係

Lysoraは、対応するネットワーク機器を一つのダッシュボードで扱い、拠点をまたいで可視化と制御を行う管理基盤としてLysora Cloudを公開しています。スイッチは、その管理対象として挙げられている機器カテゴリの一つです。

  • 初期設定の配布:現地で1台ずつ設定する代わりに、管理基盤側から初期設定を配布するゼロタッチプロビジョニングが公開情報で挙げられています
  • 状態の把握:機器とネットワークの状態を、拠点をまたいで可視化・制御するものとして示されています
  • 設計支援:ゲートウェイ・スイッチ・アクセスポイントを含むネットワーク構成案の作成が公開されています。出力は検討のたたき台であり、設計の確定とは別の工程です

機能グループごとの内容と、それぞれがどの公開情報で確認できるかは、Lysora Cloudのページで整理しています。ここでは、スイッチというカテゴリから見た関わり方を整理します。

利用できる機能は、対応する機器と構成によって異なります。遠隔から扱うことを前提にする場合は、対象機種が管理基盤に対応しているかが条件になります。

06導入先による条件の違い

有線側に求められる条件は、収容する機器の構成によって変わります。この節では、メーカーが公開している構成例と、ブランドに依存しない設計上の確認項目を、別のものとして分けて示します。前者はLysoraのソリューションページで確認できる範囲、後者はテクリアスが一般的なネットワーク設計の観点として挙げるものです。

Lysoraのソリューションページで示されている、有線側に関わる構成例
導入先ソリューションページで示されている構成例
オフィスVLANによる分離、Lysora Cloudからの複数のオフィス・拠点と機器の管理
店舗・多店舗VLANによる分離、アラートによる状態把握
IPカメラ(ネットワークカメラ)の収容カメラを収容するネットワーク側を遠隔から管理する用途

横にスクロールして確認できます

上の表は、Lysoraがそれぞれのソリューションページで示している構成例の範囲です。プラットフォーム全体や、すべての製品に共通する機能として示されているものではありません。

導入先から見た、有線側の一般的な設計上の確認項目(メーカーの記載ではありません)

オフィス

必要ポート数と増設の見込み、上位へのアップリンク、アクセスポイントの設置位置で電源を取れるかどうか

Lysoraでオフィスネットワークを構成する

店舗・多店舗

レジ・決済端末、業務用の端末、来客向けアクセス、設備側の機器が同じ拠点に同居する前提での、必要ポート数と区画の分け方

Lysoraで店舗・多店舗のネットワークを構成する

IPカメラ(ネットワークカメラ)の収容

接続する機器ごとの必要電力と収容台数分の合計、録画先までの経路に必要な帯域、映像の通信を他と分けるかどうか、設置環境

Lysoraで構成する防犯カメラのネットワーク

給電に必要な電力の見積もりや、経路に必要な帯域の考え方そのものは、メーカー中立の技術情報側で扱っています。

07機種を比べる前に決めておくこと

カテゴリの評価軸と、実際の設計手順は別のものです。手順側はブランドに依存しないため、技術情報として別ページにまとめています。

決めることと、それをまとめているページ
決めることまとめているページ
Lysoraのスイッチというカテゴリの位置づけと評価軸このページ
個々の型番が実際に持つ仕様値(スイッチング容量、VLANや認証の機能、管理方式、動作条件など)型番別の仕様ページ
給電が必要な構成で、必要な電力をどう見積もるかIPカメラ用PoEスイッチの選び方のページ(メーカー中立)
拠点全体の構成をどの順番で決めるか小規模オフィスのネットワーク構成のページ(メーカー中立)
区画を分けると何がどこまで実現できるかゲストWi-Fiと社内LANの分離のページ(メーカー中立)

横にスクロールして確認できます

機種そのものの比較は、これらの条件が整理できた後の工程になります。

08日本での取扱いについて

テクリアスはLysora製品の代理店です。現在、日本で取り扱っているLysoraスイッチは次の6型番です。

  • LS2-8GT2SFP-P
  • LCS-8GT
  • LCS-6GT1SFP-P
  • LCS-10GT1SFP-P
  • LCS-18GT2SFP-P
  • LCS-26GT2SFP-P

機種ごとの違いは「04 機種を選ぶ」で確認できます。

導入時に決めるのは次の内容です。

  • 上記以外の型番が必要な場合に、日本国内で取り扱えるかどうか
  • 検討中の構成(ポート数、アップリンク、給電する機器と必要な電力、区画の分離、遠隔からの管理)に、どの型番が合うか
  • 必要な数量と、導入を予定している時期

検討中の構成と、決まっている条件を添えてお問い合わせください。

メーカー中立の技術情報

給電予算の見積もりや、区画を分ける設計といった判断手順は、ブランドに依存しない技術情報として別ページにまとめています。

次に進める先

収容する側の無線から確認する場合、境界側から確認する場合、管理基盤の機能を確認する場合で、進む先が分かれます。

構成について相談する

検討中の構成と、決まっている条件を添えてお問い合わせください。

構成について相談する